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ちょうど去年書いたこの記事をたまたま見ていたところ、

1年経って、更に思うところがあったのでパート2として書いてみようかと。
因みにあくまでも私の職場の話なので、偏りがあるのはご容赦願います。

共通点

・割と空気読むw (特にインド人、中国人、フィリピン人などアジア系)
・トップダウン

相違点

・前日に遅刻をこっぴどく非難されても翌日平気で遅刻するw
・なぜなら、勤務時間ベースではなく生産性ベースで働いているから
・ここ違う!と思ったら判断早い。なんなら翌日から出社してこないw
・ボランティア精神旺盛
・ミーティング中の発言が多い
・自分の専門性を持っている(総合職っていう文化ないので)
・今のポジション(責務)に留まらず、興味を持った仕事は積極的にやりたい意思を発信する
・細部は気にしない

共通点少なっ!!!
どこの国籍だろうが関係なく、その人の人柄でしか差はないと常々思っているのに、こと「仕事」となると共通点少なっっ!!!
外国人勢が日本で働き辛さを感じてるのには訳があるってやつがよくわかりますね。

上記で挙げたことについていくつか体験談があるので紹介させてください。

ボランティア精神旺盛

以前、私がなぜかオフィスの引越し作業を担当した時の話です。
もはや誰も把握していない書類やら物が詰められたキャビネット内の保管物を全て段ボール箱に詰め込む作業を私が1人黙々としていた時、ちょうど隣のチームの担当者も1人で引越し作業をしており、その担当者を助ける形で隣チームからボランティがワラワラと出てきていました。「私を助けようという心の優しい同僚はおらんのかい!」と突っ込もうとした時、ありがたい事に私が1人で作業をしていることに気づいた同僚たちが助けに来てくれました。
その心優しいボランディアの面々は、ロシア人、フィリピン人、そして中国人。。。

「おい、日本人よ!」

思わずここではツッコミました。(心の中で)
よく見たら隣のチームのボランティアメンバーの中にも日本人はいません。「おい、日本人よ!」(2回目)

日本人は冷たいなんて1度も思ったことないのですが、積極性というのでしょうか、レディーファーストというのでしょうか。。。
お願いや指示をされない限り、面倒くさいことはやらない精神が強いと言いますか。。。
面倒なことはやりたくないのは別に日本人に限った話ではないんですけど、私はこの件で「積極性」「自発性」の欠如を感じましたね。

ミーティング中の発言が多い

これは割と顕著に見られるんですが、大きな理由としては言葉の壁があると思います。日本語での会議であればもう少し発言は増えるのですが、英語オンリーのミーティングなどではみんな途端に貝になります。
最終的に発言をした外国人勢だけの意見が吸い上げられ、日本人は蚊帳の外で終わるという会議も何度か見てきました。
こういうシーンが割と日常的にあるので、ミーティング中での発言が少ない日本人は何を考えているのか分からない、自分の意見がないと判断されがちです。

何か発言しないとと焦る必要はなく、意見や質問がないなら無いで別にいいのですが、そのミーティングに参加している事をアピールしたい時は、例えば「自分の理解や認識はこうだが確認したい」というような発信をすると良いと思いますよ。

やりたい事は積極的に発信する

日本人は言われたことをきっちりこなすことに長けています。一方、外国人たちはやりたい事を積極的に上司に訴えます。同時にやりたくない事も伝えます。これが私にとっては眼から鱗でした。「仕事ってやりたくない事でもやるのが仕事。やりたくないってどういう事??」と思っていたのですが、どうも彼らの考え方はこうです。「やりたくないことをやっても自分はハッピーじゃない。やりたい事をやって結果を出す!」
ポイントはイヤイヤ病ではなく、ちゃんと結果をコミットするというところですね。上司もこの人なら結果を出すだろうと判断して業務内容を変更させたりしているのを何度か見てきました。

細部は気にしない

まさに今私の職場で起こっている現象なんですが、何か大きなプロジェクトをやろうとしている時。大きく描いた後に細かい部分を詰めていくというアプローチが良く使われますよね。それ自体は間違いではないんです。ただ、今私の職場で起こっていて日本人が面食らっているのが、現状存在している、様々な顧客の事情に添う形でかなり作り込まれたプロダクトの代わりになる代替品を作ろうとしているのに、その顧客の事情はそっちのけでどんどんプロダクトを作り上げている事w。

これ、一見すると単に私の職場の外国人勢が暴走しているだけのように見えると思います。(個人的に暴走ちょっとしてるとも思ってますw)でも、こういった暴走のように見えて、結果うまくいっているのを目の当たりにしてきました。
全てのケースにおいて成功するという訳では決して、決してないと思います。うちのチーム独自の話かもしれません。
でも、かれこれ5年間、「このプロジェクトやりたいね」と言い続けてきただけで、何にも変わらなかった事が現実に動き出しました。

何かを変えるときは大きく踏み出す必要があって、細部を気にしていたら一向に1歩目を踏み出せないわけです。この何もない更地の上で大きな1歩目を歩むのが得意なのが外国人勢で、細部を気にしたり、調整するのが得意なのが日本人というのが私のイメージです。日本人は現実主義者とでも言いましょうか、現実問題や細部がよく見えるからこそ、1歩目を踏み出せない。

1歩踏み出したい時は、細かいところは気にせずまずはガっとやってみるというやり方は、時に本当に有効だと改めて気づかされました。

まとめ

共通点よりも圧倒的に相違点の方が多かった今回のトピック。私の身の回りに限った話も一部あるかもしれませんが、相違点が学びになる部分もあると思います。どちらが優秀という話ではなく、自分にないものは取り入れる、自分が得意なものは更に伸ばすという事で少しでも参考になれば幸いです。